介護のしごと⑫ 垢まみれ😵に張り切る!
本日の入浴介助...
どんな事情があるのか、もう1ヶ月以上もお風呂に入っていないという、まだ70前のAさん、女性...受け答えは割としっかりしている
着替えもほとんどしていないようで、すえた匂いと尿臭が、病室に入ったとたん、モワッと漂う。大部屋なのでこれはマズイ😵
とにかくお風呂だ!
『よしよし、今日は私がお風呂当番✌』
嫌がるスタッフもいるが、私は、垢まみれ大歓迎!ビッカピカにしちゃうよ~と闘志がわいてくる(^-^)V
さて、まずは...ゾロゾロに伸びた髪が、フケで固まって頭皮に張り付いているので、ついでに切っちゃうか...Aさんに了解を得て長めのショートにカット(髪が少なめで簡単)
服を脱いでもらうと、皮膚が乾燥した白い粉と、茶色のウロコ状のものが剥がれ落ちて床に舞う
さすがにここで、手袋とマスクを着用😅
下着の中からは、得体の知れないモノが次々と現れ、全身掻き傷と血もにじんでいる
アトピーもあるようで、そうとう辛かったに違いない(*_*)
身体を洗いながら話を聞くと、生活保護を受けているAさん、お風呂が壊れた後、近くの銭湯に時々通っていたが、その銭湯が廃業し、どうにもならなくなったようだ
たまたま訪ねて来た知人が、見かねて病院へ連れて来てくれたようで、買い物には行っていたと言うので、何だかなあ...という感じだが😓
この辺りは、一人暮らしのお年寄りや生活保護の人も多いので、よくあるケースなのだが、皆さん、食べるために買い物は行けても、清潔にする...は後回しになるようで、皮膚疾患がどんどん酷くなってからやっと受診するようだ
「風呂なんか入らんくても、死にゃせんわ」って、まあそうですがね~
で、Aさんは通常の倍の時間をかけて、サッパリと仕上がった👌
あ~、気持ちいい(私が...)自己満足!
Aさんの反応は、いまひとつだったが(^^;;
何年か前、一年以上お風呂に入ってないという、80代のおばあさんを介助したことがある
おじいさんと二人暮らしで、病名は忘れたが、徐々に動けなくなったおばあさんを、おじいさんが1人で面倒みていたらしい
ご飯を食べさせ、オムツを取り替え、身体は拭いていたようだが、入浴だけはどうにもならなかったのだと言う😢
なぜ外に助けを求めなかったのか、と私達は思うが、自分たちのことは、出来る限り自分たちで何とかするのが当たり前...というお年寄りが、まだまだいらっしゃるのだ
その二人は、いつもにこにこと優しい表情をしていて、言葉が出ないおばあさんは、おじいさんを信頼しきっている様子だった
お互いを見る目が愛にあふれていた😄
ああ、こんなご夫婦もいるんだなあと、なんだか泣きそうになって、今でもずっと忘れることができない
(T_T)
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