介護のしごと㉑ カツラ事情(^_^;)
時々、カツラを装着したまま入院してくる患者さんがいる
80代後半のサチエさんは、とてもオシャレなおばあさんで、着替えのカラフルなお洋服が何着も、そして茶髪のちょっと今風なカツラをかぶっていた
元気によく喋るサチエさんだが、認知症があるので、入浴は介助…、頭を洗う時、あのカツラを抵抗なく外してくれるかと心配していたら…
ナースコールで呼ばれて行くと
「大変、カツラがなくなった(◎-◎;)!!」と、サチエさんが焦っている…
「いえいえ、頭にちゃんと乗ってますよ」
すると、もう一つあるはずだ…と仰る
見れば、ベッドの上は衣装ケースから引っ張り出したお洋服が散乱している
もう一つのカツラを探していた様子
こんな時はたぶん…と思い、掛け布団をめくるとやはり出てきた!黒い毛のカツラが(^^;;
二つ持ちは、初めてのケース…(°_°;)
たぶん、黒い方は昔自分で選んだもの、茶髪の方は娘か孫に選んでもらったやつだ…
今度はなくさないようにと、ビニール袋に入れて衣装ケースの一番上の段に収める
少しして病室前を通りかかると、また洋服が散乱し、今度は黒い方のカツラを頭に乗せていた
あらら…(^^;;
どうやらサチエさんにとってのカツラは、帽子と同じらしいと分かり、安心する
カツラを取るのが嫌で、絶対頭を洗わせてくれない人もいるからだ…
その後も退院するまで、「あれっ、ない、ない…」と言いながら、お洋服とカツラを出したりしまったり、着替えたり脱いだりかぶったり、忙しい毎日を過ごしていたサチエさん、たぶん家でも同ことをしているんだろうな…
よく、前うしろが逆になっていたが、それもまた可愛い😆と人気者になり、スタッフが癒しを求めて代わる代わる病室を覗いていた
幾つになってもオシャレ心は忘れていないサチエさん…
私たちよりよっぽど女子だね…と、同僚たちと反省する(⌒-⌒; )
ただ…、着替えはするのに、汚れた紙パンツは替えないサチエさん
なぜ、そこの一番大事なゾーンだけ忘れているのか不思議…(-_-;)
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